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June 09, 2006

相手のいる戦い

今日改めて思いました。

これでは世界と戦えない!

だって、昨日の試合は初めて見る光景ではないわけですよ…(わたしの頭の中で具体的に近かったのは今年の清水戦の負け方、あるいは瓦斯戦の引き分け方)。


この世の中、サッカーに限らず、たいていの仕事は相手あってのものです(学生にとっては学業もその重要な部分を占めると思われます)。

ものを売りたいのであれば買う人のことを考えなければならない。
受験をするのであればその試験の傾向と対策を考えなければならない。
患者を治したいのであれば適切な薬と治療法を考えなければ行けない。

偏差値70で受験の対策をしない学生と、偏差値60でも傾向と対策をばっちりしている学生…どちらが試験に合格するでしょうね?

東大に入った人だって、司法試験を受けたいと思えばその対策を練るわけです。医者になりたいと思えば医師国家試験の傾向と対策を調べた上で勉強するはずです。地道に司法や医学に対峙してそれを極めるのも大切ですが、相手があるものならばその方がさらに効率を高めることができるはず。

サッカーであれば当然戦う相手というものがいる。いくら偏差値70のいい選手を揃えて美しいサッカーをしても、対策が不十分でも勝てるのはある程度のレベルのチームまで。あるレベルを超えたら、相手と戦うという視点、対策を怠れば、勝てるものも勝てない。

「誰かが欠けても同じサッカーが出来るチーム作り」と書きましたが、その同じサッカーをするというのは常に自分を絶対視して同じプレーで試合に臨むということではない。相手のある仕事や学業と同じように「傾向と対策を考える」という要素自体を忘れちゃいけないです。そういう意味では同じサッカーですが、対策の内容というのは相手があってのもの。そこには戦術対策やあるいは心理戦といったものも重要になる。

少なくとも昨日の試合ではそれが感じられませんでした。

ただ、そもそもギドがそれを求めていないからかも知れません。

たとえば昨日、少なくともギドの性格と傾向を考えればシトンを外すことは考えられないでしょうし、事前に怪我の情報もなかったはずです。とすれば川崎は用意周到にシトン対策や、さらには土曜日の試合で後塵を拝していたサイド対策というものをしてきたはず…中3日の連戦で試せるものといったら限られている、としたらそこに全力をかけるでしょう。それが傾向と対策というものだと思います。が、もし試合開始(先発発表)の時点でシトンが先発にいなかったらどうでしょう(開始5分だけでも(^^;))。川崎は100%平常心でいられたでしょうか?(←あくまでたとえ話です^^;)

相手はこう出てくるであろう、じゃあこちらはさらに手を打ってこうしよう…。そこは全部を変えずとも、相手をどこかでリードする…たとえば精神的余裕において。

予選突破で苦労していた時期を超え、少なくとも予選は楽々突破できるような力はついたみたいです。が、対策を怠って勝ち進めるほどまだJのレベルは甘くはなかった。具体的な対策をとらずとも、自分たちの美しいサッカーをかえずに試合に臨み、そこで勝ち進む…にはあれでもまだまだ足りない。もちろんそれで勝ち進められればこの上なく美しいかも知れないけどね。例え美学をまげても(←汚い手を弄するという意味ではなく)、得られる結果が勝利ならわたしはそちらを選びたいです。

ギドはたいていの意味において勝者のメンタリティーを与えられる点では申し分ないと思っていますし時にその選手起用があたることもありますが、真の策士と呼ばれるには、あのままではまだまだ時間がかかるかな、という感じです。その策というのが具体的な戦術を指示するという話なのか、自分たちのサッカーをかえずに試合に臨んでも負けない知恵を選手に授けるという話なのかはわかりませんが。



今日埼玉新聞で浦和が5年連続5度目の準決勝進出を逃すという記事見出しを見ました。また、残り3試合も行われ、ナビスコ杯の4強が揃いました。

鹿島、千葉、横浜FM、川崎

今年に入ってうちが3連敗をかまして、でも予選リーグ2位で勝ち上がってきた横浜…さらに5月のリーグ戦で4対0で負かした鹿島が準決勝に駒を進めました。これが現実です。

直接対戦した試合はともかく、結果として彼らに敵わなかったということ。浦和はFrying Grafさんがおっしゃっている「勝たなきゃいけない試合で、きっちり勝て」なかった、そういうことだと思います。

今回準決勝に進めなかった直接的な要因としてはホームで3点を取られたということとなりますが、第2戦で引き分けに持ち込めなかったということ、また結果として第1試合で2点差をつけられなかったことも忘れてはいけないでしょう。優先順位としては勝ち点や得失点差の方が大きいわけですから。

今の段階で川崎と戦わざるを得なかったことに文句を言いたくなるむきもありましょうが…。


「負けてイイ試合なんて、浦和にはない」と昨日のエントリーで書きました。その思いは変わっていません。サポーターとしては負ける試合は見たくないし、負けないためのサポートをするのがサポーターだと思っています。

でも結果として負けることが許される試合というのは世の中に存在するのも紛れのない事実です。今年のナビ杯予選については、最後の2試合は負けても予選通過でした。また去年も同様に第6戦はそうでした。実際そこで貴重な経験を積んだ若手もいました。また主力を温存して休ませることが出来る。その上で負けたとしても、何かしらの糧とするために試合を使う。負けて元を取る…それもナビスコのように予選リーグと決勝トーナメントを戦う1つの戦い方だと思います。

浦和レッズは来年ACLに出て行くわけですが、その戦いの場がどこであろうと、最後の一押し、あるいはさらなる一押しをするため、可能ならACLのアウェイに行って、それをできればいいな、と思っています。またそのための資金的なことやオトナの事情といった懸案事項は、今のうちからつぶす、あるいは小さくしておこうと思う社会人サポは少なくないでしょう。

が、正直に書きます。

昨日の試合を見て、それでもACLのアウェイに行かれるかな…とふと考えてしまいました。

浦和はまだ何人に対しても勝てる「美しいサッカー」という高みに達してはいない、選手を揃えたからといって一足飛びにそれは手に入らない…とすれば、その過程では何かしらの適当な策が不可欠だろう…ACLも基本的には予選と決勝を戦っていくはず…しかし、もし昨日のような戦いをまた続けるのであれば…行くのを躊躇するというのが今の気持ちです。「負けるのがイヤだから」ではないです(そんなものはもう慣れてるぞぅ(笑)…orz)。あのまま自らの力を直視せずに思い上がって「アジア程度」の戦いに裸で戦場に行って敗れる姿が目に浮かぶようで、どうしよっかな…というところです。

ACLはうきうきの気持ちで行く、単なる物見遊山ではないわけで。

「昨日の試合を見てもACL遠征について行ける」それほどの心の余裕をわたしはもってないんではないか…そんなことを思いました(そもそも金銭的余裕も…ですが^^;)。それでも行く、というサポを否定することはありませんし、だからといって躊躇しているこの自分だけを見て「それでもサポか!?」といわれても困りますけど。

もちろんこれはまだ結論ではありません。


向こうもプロ、しがない一サポがサッカーの戦術やシステムについて批判する資格はないと思ってます。自分にはどんなに頑張っても90分走るということすら出来ないわけで、批判とか文句という無責任な行為は普段あまりしていませんが…現時点での浦和がさらに結果というものを手にするために足りないものを自分の中でまとめようとした今回のエントリー…やっぱり批判になってるかな…。

サポーターは試合においてどのようなサポートが必要か、また今回あちこちのブログでも結構話題になっている拍手の是非についてはとりあえずこのエントリーではおいておきます。

昨日の試合だけでは心身共に疲労困憊ということはなかったのですが、試合以外でちょっと個人的に落ち込むことがあったりしたせいか、今日仕事から帰ってきて食事をしたら爆睡(^^;)

そんなわけで早朝のエントリーですが心配されませぬよう…。

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