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November 30, 2010

フィンケ監督退任の報に寄せて

フィンケ監督のもとでのサッカーは今年で終わることが
浦和の公式サイトから発表されました。

発表の内容には来季の具体的な構想も含め
わたしが知りたい情報は一切含まれておらず
また契約更新の意志がないことを告げたのは
クラブ側だったのか、フィンケさん側だったのかすらもわからない状態ですが…。

きっと良い方向にクラブが向かっている、
3年目が勝負の年になるだろうと勝手に思い込んでいたこともありますが
今日のクラブからの公式発表の一言一句に心底落胆させられました。

現在の成績・結果は芳しからずとも、
最近ピッチに立つ選手たちは前を向いてサッカーをしているように見えただけに
来年もこのメンバーで紡ぎ出すサッカーが見られないと思うと
とにかくやるせない気持ちでいっぱいです。

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振り返れば2003年の最終節、オフト監督の2年間が終わりを告げました。
その頃のわたしはまだ今ほどには浦和への思い入れもなく
あまり偉そうなこともいえませんが、
今思えばそこでの監督交代は賢明ではなかったと考えています。

もちろん後任のギドのもとで2004年2ndシーズンの高揚、
そしてタイトル奪取が見られたこと、
それらの幸福感自体は替えがたいものでもありました。

かつての貯金を目減りさせていたのだとしても
タイトルに恵まれた日々はこの上なく甘美で、至福の時でした。

あるいは2004年にギドが来ていなければ
2005年のトミーやロビーとの縁はなかったかもしれない。

それら一つ一つを思うと2003年→2004年の監督交代を含め
当時の犬飼社長が明確で強い意志を持って浦和にやってきておこなった、
強引ともいえる様々な改革を全否定することもできない自分がいます。

クラブ発足から十数年の歴史の中では
まだまだ経験も足りなかったと思うこともできるでしょうし、
そもそも不可逆な時の流れの中では
その時々で考え得るベストの選択をしていたのだと
そう考えるしかないと思っています。


何にせよ2008年以降、かつてオフト監督の築いた貯金が底をついたということも大きいのでしょう、
タイトルとは無縁で混迷の時期に突入、
2008年にも今感じているような虚しさを何度か感じ、
何人かの選手との別れも経て。

そして…2009年のフィンケさんとの出会いがあって。

最初は疑心暗鬼、なかなか目に見えた成果も感じられなかった。
その間にも代表クラスの選手が少しずつ減り、
タイトルからは遠ざかり、順位も下降線を辿ってはいたけれど
それでも今度こそ浦和に確固たる土台を築くために動いているものと期待し、
その覚醒の時を楽しみに、これまでと変わらずに、ホームもアウェイもスタジアムに通って。

今年のアウェイ名古屋戦、結果負けはしたけれども、
この試合の後から何となくそれまでと違う空気を選手から感じたわけで…

そしてようやく最近になって選手の中で同じような絵を描けるようになったか?
(少なくとも頭の中では…)と実体を伴いつつ感じ始めたところだった…それなのに!


「こうなる前にサポとして何かが出来たのではないか」
と今でも思えるのならまだよかったのですが
「サポが何をしても変えられないところで全てが決まっている」と思わざるを得ない、
今日それを突きつけられた感じです。


歴史をやり直すことはできなくても
歴史から学ぶことはできる。

ましてそこは自分たちがいつか通ってきた道じゃなかったのか。

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契約は相手があることで
どちらが一方的に悪いと、簡単に白黒つけられるものでもないだろうけれど、
わたしの中ではクラブへの不信感がこれまで以上に高まっています。

エルゴラの古屋氏の記事で伝えられた、
フィンケ監督を追い出すために躍起になった人間達が何を目指しているのか、
正体の見えない「関係者」なるものが
どこに向かおうとしているのか…正直わたしには全く理解不能で。

その人達は最近わたしが目にしたものを見て何も感じなかったのか…。
あるいは別のものを感じているのか…感じようとしないのか。

内容の是非はともかく、
たとえば犬飼さんの時には感じられた意志、ビジョンのようなもの、
今どんな形であれ、クラブの中でその関係者は持っているのですか?

夢物語でも、理論に破綻があっても、例えウソでもいいから
「関係者」のそれを教えて欲しい。

イソップ寓話のガチョウと黄金の卵を思い出しながら
ただひたすら虚しく溜息ばかりが出ます。

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最後に…

こういう事態になっても
来年のシーズンが始まればまた試合には足を運び、
浦和の選手達を見守りたいという気持ちに変わりありません。

ただしわたしはわたし自身の考えに基づき、
来年の参戦方法を少し変えるつもりで思いを巡らせているところです。


それとは別に、まずは最終節でフィンケ監督への賛同の意思表示するために
仲間の力も借りながら動き出すことにしました。

フィンケ監督絶対主義・無条件礼賛とまではいかないけれど、何かせずにはいられない。
今回の退任を無念に思っていることだけは伝えたいと思って…。

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